浜崎達也委員長

それでは、定足数に達しておりますので、建築都市委員会を開会いたします。
本日の議題は、お手元配付のとおりであります。御確認願います。
それでは、「空き家対策の手引きの策定について」を議題といたします。
執行部の説明を求めます。中尾住宅計画課長。

中尾住宅計画課長

それでは、市町村向けに策定をいたしました空き家対策の手引きにつきまして御説明をさせていただきます。
所管事務調査一ページをお願いいたします。策定の背景と目的でございます。県内では空き家の増加に伴い、いわゆる空き家問題が発生をしております。適切に管理されず老朽化した空き家は、防災上、防犯上などさまざまな悪影響を周辺にもたらします。また、利用可能な空き家が流通せず空き家となることで、地域の活力低下が懸念をされています。このため、県では、老朽化する前に空き家の流通を促進し活用するため、既存住宅の検査制度「住まいの健康診断」の普及に努めております。しかし、空き家問題の解決にはさまざまな課題がございます。固定資産情報を有し、身近に空き家を把握できます市町村の取り組みが不可欠となります。このような中、空き家の適正管理条例の制定、空き家バンクの設置など、空き家対策に取り組む市町村も徐々にふえてきております。今後、より一層の取り組みの促進が必要であり、市町村向けの空き家対策の手引きを今回作成させていただきました。
続きまして、手引きの概要について御説明をいたします。
まず、第一章といたしまして、空き家問題に係る現状などの共通認識として、県内の空き家の現状と問題について記載をしております。
まず第一、福岡の空き家の状況でございます。図─一になりますが、空き家は増加傾向にございます。平成二十年の統計値によりますと、県内に約三十二万戸の空き家があり、全住宅戸数の一三・七%となっております。空き家の内訳になりますけれども、小さくて恐縮でございますけれども、図─二、空き家の割合を比較した図をごらんいただきたいと思います。上段が全国、下段が福岡県の状況となっております。下段の福岡県の状況を見ますと、左から、賃貸用の住宅が六二・七%、売却用の住宅が四・八%、二次的住宅、別荘等になりますが、二・四%となってございます。全国に比べると、賃貸用の住宅が多いという傾向にございます。また、一番右になりますけれども、その他の住宅として、賃貸や売却用に出ていない活用予定のない住宅、空き家が全体の三〇%となってございます。
次に、二、空き家発生の背景でございます。どのように空き家が発生しているのか、主な背景といたしまして、高齢者が病院や施設などへ入院、入所した後の空き家など、高齢化の進行によるもの、また住宅の量的充足によるものがございます。三つ目に、立地条件の悪さと記載をさせていただいております。住宅の敷地が傾斜地や、狭隘道路に面しているなど、住みかえ後、建てかえなどの更新が進まず、空き家のままとなったものがございます。
二ページをお願いいたします。空き家の問題についてまとめております。空き家が地域に及ぼします問題、影響はさまざまでございます。老朽化した空き家の屋根や外壁の落下、放火による火災など防災上の問題、不審者の侵入など防犯上の問題、ごみの投棄、異臭や害虫の発生など環境衛生上の問題、良好な景観を阻害するなど風景・景観上の問題が発生をしております。また、一番下の段になりますけれども、使わずに放置されました空き家が多い地域におきましては、地域活動が低迷をしたり、店舗がなくなるなど地域の活力に支障を来す地域活性化の問題がございます。
四、空き家の類型でございますが、ここでは空き家対策の具体的なイメージづくりのために、空き家を所有者の活用意向と管理状況の程度によりまして類型化をしております。まず、1)でございますけれども、活用の意向があり管理も良好なもの、賃貸用や分譲用、別荘などの空き家でございます。特に問題となるような空き家ではないと考えております。2)は、遠方居住、高齢のために管理が困難な空き家、管理のところにバツをつけさせていただいていますが、今後管理が行き届かない管理不全対策を検討する空き家のイメージとしております。3)は、相続などで住宅を取得したが、仏壇があるとか、年に一回親戚が使う、集まるといったことで、積極的な活用の予定がない空き家でございます。活用のところをバツとしております。売買や賃貸化の検討など、空き家の活用を検討するイメージとなります。最後に4)になりますけれども、所有者が不明なことなどによりまして廃屋化し、活用も不可能な空き家につきましては、除却を検討することになります。
続きまして、第二章といたしまして、具体的な空き家対策の検討、実施の前に行う準備について記載をしております。まず、住民意識の啓発でございますが、空き家問題を予防するためには、適正管理の重要性など、啓発をする必要がございます。また、実態調査につきましては、空き家対策の検討に必要な空き家実態調査のフロー、活用できます補助制度の紹介を行っております。また、空き家問題は多岐にわたります。庁内の関係各課、NPOなどの民間機関、地元自治会等との連携について記載をしております。
最後に第三章では、対策事例の紹介をさせていただいております。三つの対策について記載をしています。
一番目といたしまして、管理不全対策といたしまして、空き家の適正管理条例の制定によりまして、所有者の責任を明確にするなど、空き家の適正管理を推進いたします。
二、空き家の活用につきましては、住まいの健康診断の普及や空き家バンクの設置など、空き家住宅(既存住宅)の流通促進の取り組み、市外からの転入者に対しまして、空き家改修等への助成を行い、あわせて定住を促進するような取り組み、空き家を体験宿泊施設や交流施設に用途変更し地域の活性化に活用する取り組みなど活用対策事例を紹介し、活用できます主な補助事業、例えば、空き家再生等推進事業(活用タイプ)、街なみ環境整備事業などを紹介しております。
三の空き家の除却につきましては、空き家除却後の跡地をポケットパーク、小公園として地域の方に使っていただくような活用する仕組み、また空き家などの老朽住宅が密集した地域の面的整備によりまして、住環境の改善や防災性を向上するなどの対策事例を紹介しております。主な補助事業といたしましては、空き家再生等推進事業(除却タイプ)、小規模住宅地区改良事業など、活用できる補助制度等を紹介しております。
今後、市町村への説明会の開催を通じまして、市町村の取り組みを促進してまいりますとともに、県といたしましても、市町村はもとより、宅建事業者やリフォーム事業者など住宅関連の業界とも連携を進めまして、空き家対策の推進に努めてまいります。
説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。

浜崎達也委員長

説明は終わりました。これより質疑を行います。
何か質疑はありませんか。高橋委員。

たかはし雅成委員

空き家の問題は昨年の決算特別委員会で問題になりまして、私も質問させていただきましたけれども、そのときに当時の小路部長から、まさしくここの背景と目的と書いてあるような、こういうようなことを最後に答弁いただきまして、それが形になったものというふうに認識しております。感謝いたします。
お渡しして説明会をするということですけど、その後、県としてもこの問題にしっかり取り組むという今、御説明をいただきましたけど、どういった形で具体的に県としては取り組まれるのか、何かプランみたいなものがあったら教えていただけますか。

浜崎達也委員長

中尾住宅計画課長。

中尾住宅計画課長

空き家の実態調査ということをまず市町村さんにはお願いいたしまして、空き家がどういうふうに今後問題となることを予測するのか、所有者の方がどういう活用の方針をお持ちなのか、そういったことをまず把握していただくことが重要かと思います。そういった中で、県としては、その対策を一緒に考えて、例えば補助事業の情報提供であるとか、一緒にできることを考えていきたいと、一緒に進めていきたいと思っております。

たかはし雅成委員

これから空き家はどっちかというとふえていく傾向だろうと思いますので、県としてしっかり取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いします。

浜崎達也委員長

ほかにありませんか。

浜崎達也委員長

では、ほかにないようですので、以上で、本件の質疑を終わります。
次に、議題にはありませんが、その他として、何かございませんか。

浜崎達也委員長 特にないようですので、次に進みます。

次に、「今後の委員会活動について」は、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。

浜崎達也委員長

御異議がありませんので、そのようにさせていただきます。
最後に、会議録署名委員を指名いたします。貞末利光委員、佐々木徹委員、お二人を指名いたしますので、よろしくお願いいたします。
以上で、本日の議事は全て終了いたしました。
これをもちまして、建築都市委員会を閉会いたします。どうもありがとうございました。