たかはし雅成委員

 公明党の高橋です。
 総合評価方式による入札制度について質問いたします。
 入札制度、一般的に公平・公正の確保ということが非常に大事なことだと。これまでもさまざまな改革がその観点から行われてきた。その現行の総合評価方式においてもその点は同様だと考えております。総合評価制度は、公共工事の品質確保を図るために、価格に加えて品質や施工方法等総合的に評価し、技術と価格の両面から見て最もすぐれた案を提示した、そういう業者を落札者とするということになっております。
 質問に入ります前に、資料をあらかじめ要求しておりますので、お取り計らいをお願いします。中身は、評価項目及び評価基準に関する資料でありまして、農林水産部、県土整備部、建築都市部、それぞれにお願いしております。よろしくお願いします。

貞末利光委員長

 お諮りいたします。
 ただいま高橋委員から要求がありました資料を委員会資料として要求することに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕

貞末利光委員長

 御異議ありませんので、本委員会の要求資料といたします。
 執行部に申し上げます。ただいま高橋委員から要求がありました資料については、提出できますか。梅津農山漁村振興課長。

梅津農山漁村振興課長

 農林水産部、直ちに提出できます。

貞末利光委員長

 義経企画交通課技術調査室長。

義経技術調査室長

 県土整備部、直ちに提出できます。

貞末利光委員長

 佐々木建築都市総務課長。

佐々木建築都市総務課長

 建築都市部、直ちに提出いたします。

貞末利光委員長

 執行部に申し上げます。提出予定の資料を正副委員長に確認させてください。
    〔資料確認〕

貞末利光委員長

 それでは、ただいまより高橋委員要求の資料を事務局から配付させます。
    〔資料配付〕

貞末利光委員長

 それでは高橋委員、資料の配付がありましたので、質疑を行ってください。

たかはし雅成委員

 お配りいただきました評価項目及び評価基準でありますけれども、これによりますと事業の種類や難しさなどで点数が十点から三十点の範囲で加算されるということになっております。この評価項目及び評価基準の配点が客観的なのかどうなのか、また公平かどうか、これは非常に大事な問題だと思います。この配点は客観的公平になっているのか、資料をもとに各部の考え方をお伺いします。農林水産部、県土整備部、建築都市部の順にそれぞれお答えください。

梅津農山漁村振興課長

 総合評価方式における点数につきましては、工事の難易度等の要素により決めておりまして、十点から三十点の範囲で設定しております。工事の難易度は、工事目的物の規模、構造、現場やその周辺の状況などから高度な技術の必要性や工事の困難性により判断しております。
 お手元の農林水産部より提出しております資料の圃場整備工事でございますが、農地の区画整理を行うもので、特に高度な技術を要する工事でないことから十点の配点としております。
 通常の総合評価方式につきましては、大きく三つの項目を評価しております。第一に簡易な施工計画、第二に企業の技術力、第三に配置予定技術者の技術力、以上の三項目でございます。また、評価項目や評価基準につきましては、大学教授や弁護士など学識経験者で構成いたします福岡県総合評価技術委員会において審査をいただいております。
 農林水産部、以上でございます。

義経技術調査室長

 県土整備部でございます。県土整備部におきましても、農林水産部と同様に、工事の難易度に応じまして、十点から三十点の範囲で点数を設定しているところでございます。
 お手元の県土整備部の資料でございますけれども、これは橋梁下部工工事の事例でございます。本工事は規模の大きい橋梁の下部工でございまして、また施工箇所も河川の中での施工という困難な工事でございます関係上、三十点満点としておるところでございます。
 評価項目及び評価基準につきましても、先ほどの農林水産部と同様に、簡易な施工計画など大きく三つの項目を評価しており、先ほどの福岡県総合評価技術委員会において審査していただいているところでございます。
 以上でございます。

佐々木建築都市総務課長

 建築都市部においても、先ほど申し述べました両部と同様に、配点の考え方、それから項目の考え方等については同様でございます。
 お手元に示しております資料、三枚目でございますけれども、建築都市部所管分の庁舎耐震補強工事でございまして、簡易な部分改修工事でございますので、十点の配点となっております。
 以上でございます。

たかはし雅成委員

 この企業の技術力、それから三番目の配置予定技術者の技術力、これはそれぞれ十点満点であるところの三点、この二つは過去の実績が問われているので非常に客観的であろうと思います。
 それに比べて、四点を配点されています、一番目の簡易な施工計画、これは提案型ということでありまして、客観性が心配されるところではないかと思います。採点する側、つまり県職員の主観的な判断が影響してはならないと思います。客観性の確保をどのようにして図っているのかについてお尋ねします。回答につきましては、三部とも似たような答弁でありましたので、代表して建築都市総務課のほうにお願いします。

佐々木建築都市総務課長

 審査に際しましては、客観性、公平性を保つために、企業名を伏せた形で職員で構成します技術審査委員会において審査をいたしておるところでございます。また、先ほど申し述べましたように、外部委員会でございます福岡県総合評価技術委員会においても審査をいただいておるところでございます。

たかはし雅成委員

 つまり、部内の技術審査委員会で企業名等をマスキングした上で審査をして、その結果を、その後、福岡県総合評価技術委員会において見てもらうということですけれども、この第三者委員会で、技術審査委員会の評点に対して修正意見等が出されたことがあるのか、これは三部それぞれお答えください。

梅津農山漁村振興課長

 農林水産部でございますが、福岡県の総合評価技術委員会の審査によりまして、個別工事の評価結果を変更したことはございません。しかしながら、評価項目の設定に当たりましては、当該委員会の意見を参考に検討を行っておるところでございます。

義経技術調査室長

 県土整備部でございます。県土整備部におきましても、福岡県総合評価技術委員会における意見により、個別工事の評価結果を変更した事例はございません。しかしながら、当該委員会においていろいろな貴重な御助言をいただいておりますので、そのような助言につきましては、本総合評価方式の改善の参考とさせていただいているところでございます。
 以上でございます。

佐々木建築都市総務課長

 建築都市部におきまして、福岡県総合評価技術委員会の審査によって、評価項目について修正意見が出たということはございません。ただ、簡易な施工計画のテーマの設定に当たりまして、よりわかりやすい表現にしたほうがいいのではないかというような意見をいただいておりますので、それに基づいて修正をしたことはございます。

たかはし雅成委員

 つまり、部内の評点について修正されたことはないということで、厳正で公平な部内での審査が行われていると、あるいは第三者委員会が形骸化しているというようなことがあってはならないと思いますけれども、部内での審査が厳正かつ公平であると理解します。採点の基準はどうなっているでしょうか。建築都市部でお願いします。

佐々木建築都市総務課長

 簡易な施工計画の採点基準でございますけれども、入札公告時に簡易な施工計画のテーマについて私どもが与えますので、そのテーマの内容であって、なおかつそのテーマを逸脱していないものであること、またテーマに応じた効果が発現できること、また具体的な提案の実行可能性があるかどうか、そういうことを基準として評価しております。

たかはし雅成委員

 それでは、入札に参加した企業が自分の提案したことが何点であったのかということは、個々的に公表さているというお話をお伺いしましたけれども、簡易な施工計画については、自分の会社の提案がどう評価されたのか、それはわかるようになっておるでしょうか。

佐々木建築都市総務課長

 入札公告時に評価項目等を設定して、それが配点が何点であるかということをお知らせしておりますし、落札後においてもそれを公表しているわけでございます。ただ、簡易な施工計画につきましては、個々の入札参加業者の方から、それについてどういうふうになっておるかという開示の申し出があれば、それに対応して出すようにしております。あくまでもその会社そのものであって、他の会社からそれがわかるというようなことではございません。

たかはし雅成委員

 事前に評価点通知書というのをいただきました。簡易な施工計画につきましても、もちろん自社分のですね、点数のみを教えているわけですけれども、提案の中身でこの提案がよかったよとかいうようなことは教えられないのでしょうか。

佐々木建築都市総務課長

 提案の中身については、最終的には出された結果によって個々の会社の方に判断していただくということになります。一つには、どういう提案が有効であったかということが広く知れ渡りますと、会社そのものの技術力の向上につながらないし、提案そのものが陳腐化するというおそれがございますので、あくまでも評価点数が何点であったということをもってのみ開示しております。

たかはし雅成委員

 ちょっと今手に入れた資料なんであれですけれども、簡易な施工計画の、皆さんの様式四の表ですけれども、箇条書きで十項目まで記載することと、十一項目以降は評価対象外とするということで、最大十項目の提案がなされるわけですね。この十項目のうちの何がよくて何が評価されなかったのかというのは、なかなかその会社にとってもはわかりにくい、もう想像するしかない世界だと思うんですね。
 それで、国土交通省の総合評価方式の施工上の課題に対する技術提案ということで、標準型用紙A4というやつがあるんですけれども、これも番号をつけて提案するんですけれども、そして提案の中身がこうあるんですが、その一番頭に、「可否」という欄がありまして、ここに後ほどお願いしたら「○」と「-」と「×」がついて返ってくるようになっているんです。要するに、この提案は「○」だよと、この提案は「○」でも「×」でもないよと、この提案は「×」だよというような結果が返ってくるようになっているんですね。そういう欄がついた様式で、もともと国土交通省のほうは提案を受けるようになっているんですね。
 ですから、こういうことを研究したほうが、今後、県の地場の企業のレベルアップということが一番問題になってくるわけでしょうから、そのほうがいいんじゃないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。

佐々木建築都市総務課長

 今委員が御指摘なさいました国においてとられている方式等については、今後の研究課題ということで理解しております。

たかはし雅成委員

 ぜひお願いします。きちんと研究してください。
 それから、この表を見ますと、工事の成績評定ということが重視されております。県発注の工事実績もしくは国が発注した工事の施工実績を評価の対象としていると。地元の中小企業では、国よりもむしろ自分たちが参加している市町村の工事成績評定を評価の対象にしてほしいという声がたくさん寄せられているわけですけれども、市町村の工事成績評定を技術評価の対象にすべきと私自身も思いますけれども、いかがでしょうか。

佐々木建築都市総務課長

 県内の現時点での実態を申し述べますと、いわゆる工事成績の評定を実施していない市町村が多数に上っております。また、実施している市町村にありましても、その評定の方法がさまざまでございます。したがいまして、そういうさまざまな方法なり実施していないところを勘案して考えますと、市町村の工事成績評定を採用するということについては不公平を生じますので、現時点では採用していないところでございます。

たかはし雅成委員

 それでは、次に、財産活用課に最低制限価格についてお伺いします。
 最低制限価格は公表をされていますので、総合評価方式においても、六割を超える件数が最低制限価格で落札されていると。入札予定価格に対し最低制限価格の割合が引き上げられたことは承知しておりますけれども、簡易な施工計画での優秀な提案を実施すると費用がかかる、コストアップにつながると。コストアップになると、今度は品質の確保が難しくなるというおそれが生じるといった二律背反的な要素があると伺っております。したがって、最低制限価格の引き上げを考えるべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。

貞末利光委員長

 小島財産活用課長。

小島財産活用課長

 工事品質の確保につきましては、従来から工事内訳書のチェック等により実施をしているところでございます。さらに、委員からも御発言がございましたけれども、本年五月に工事品質の確保、雇用継続のための経営の安定化、それから現場におきます安全確保のために、最低制限価格のかなりの幅の引き上げを行ったところでございますので、現在のところ再引き上げは考えておりません。

たかはし雅成委員

 最低制限価格を公表するということは、総合評価方式になる前からの制度でありまして、入札予定価格をめぐってさまざまな問題が発生した過去の反省を踏まえて、価格の公表に踏み切ったという経緯があります。
 しかし、今回の総合評価方式はまさに総合的な評価がなされるわけで、単純に価格競争では落札できず、最低制限価格を公表することが余り意味がないんじゃないかと思います。現行の総合評価方式においては最低制限価格を公表せず、本当の意味で総合的に評価すべきではないかと考えるものですが、いかがでしょうか。

小島財産活用課長

 委員からも冒頭に御説明がございましたけれども、総合評価方式と申しますのは、価格に加えて工事の品質を高めるための技術やノウハウといった価格以外の要素を含めて総合的に評価をして、最も評価の高い者を落札者とする方式でございまして、一方で、最低制限価格と申しますのは、ダンピングの防止など契約内容に適合した履行を確保するために設けておるものでございます。その事前公表は、入札手続におきます透明性の確保でございますとか、これらの情報を探ろうとする不正な動きを防止するために有効と考えてございます。

たかはし雅成委員

 今個別の提案に対する回答ですとか、あるいは市町村の成績評定を評価するとか幾つかの問題提起をさせていただきました。そもそもの総合評価方式の趣旨を踏まえて、もっともっとよい制度にしていくことが大事だと思いますので、今後の総合評価方式について、どういった制度にしていきたいというような決意を総務部長のほうにお伺いしたいと思います。

貞末利光委員長

 山野総務部長。

山野総務部長

 総合評価方式についてでございます。この制度は最終的に目指していきますのは、委員御指摘のとおり、技術・価格両面から見まして公共工事の品質確保、これを図っていこうというところにございます。
 総合評価方式についての決意ということでございますけれども、これまで二年間蓄積もございますので、私ども発注担当の各部局と協力し合いながら、制度がその目的を果たせるよう、また公平・公正な制度運用が図られるよう鋭意努めてまいりたいと考えております。

たかはし雅成委員

 以上で終わります。(拍手)