たかはし雅成委員

 公明党の高橋です。
 先ほどから問題になっております福岡県内の知的障害を持つ男子バスケットボールチーム、聴覚障害の男子バレーボールチームが、九州ブロック大会で優勝したにもかかわらず、新潟県で開かれました全国障害者スポーツ大会への出場を県により辞退をさせられました。この問題につきまして、両チームの関係者の皆さんから詳しく事情をお伺いしてまいりました。両チームの関係者のだれもが、全く納得しておりません。県への不信、不満を表明しておりました。彼らを代弁するつもりで、今回、質問をいたします。
 まず、資料要求をさせていただきたいんですけれども、全国障害者スポーツ大会福岡県選手団選考基準要綱、それから出場状況、これは加地委員の要求したものと同じでございます。それから、平成二十一年度九州各県障害保健福祉主幹課長会議の議題資料の一部でございます。

貞末利光委員長

 お諮りいたします。
 ただいま高橋委員から要求がありました資料を委員会資料として要求することに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕

貞末利光委員長

 御異議ありませんので、本委員会の要求資料といたします。
 執行部に申し上げます。ただいま高橋委員から要求がありました資料については、提出できますか。亀川障害者福祉課長。

亀川障害者福祉課長

 直ちに提出いたします。

貞末利光委員長

 執行部に申し上げます。提出予定の資料を正副委員長に確認させてください。
    〔資料確認〕

貞末利光委員長

 それでは、ただいまより高橋委員要求の資料を事務局から配付させます。
    〔資料配付〕

貞末利光委員長

 それでは、高橋委員、資料の配付がありましたので、質疑を行ってください。

たかはし雅成委員

 冒頭、亀川課長にお伺いします。リーズナブル・アコモデーションとは何でしょうか。

亀川障害者福祉課長

 申しわけございません。わかりません。

たかはし雅成委員

 障害者福祉に携わっている人間として非常に恥ずかしいと思いますけれども、吉岡部長、お答え願えますか。

貞末利光委員長

 吉岡福祉労働部長。

吉岡福祉労働部長

 申しわけございません。見たことがありません。

たかはし雅成委員

 国連の本会議で、障害者権利条約というのが二〇〇六年に採択されました。今、平成十七年九月に日本も外相が署名して、批准の準備中です。その中にあるのがリーズナブル・アコモデーションという言葉で、合理的配慮、合理的便宜というふうに日本語で訳します。合理的配慮により障害者に実質的な平等を保障すると、この条約の趣旨であります。つまり、健常者に配慮されていることは、当然障害者にも配慮されないといけないということであります。そのことを前提として、今から質問いたします。
 まず、九州ブロック大会で優勝した男子バスケットボールチーム、男子バレーボールチーム、二チームの出場を辞退させた理由は何ですか。

亀川障害者福祉課長

 団体競技につきましては、九州ブロックで各種目とも一チームの出場という枠がございます。したがいまして、各県、政令市と協議いたしまして、各県、政令市のバランスをとりながら、できるだけ幅広い方が出場できるように配慮してきたところでございます。本県では、基本的には二チームを全国大会に派遣することを進めてきたところでございます。今回、その考えのもと、二チームを選考したところでございます。

たかはし雅成委員

 そのようなことは、健常者の国体には全くないわけで、冒頭申し上げました合理的配慮に欠けている判断だと指摘します。
 全国障害者スポーツ大会派遣のための予算は幾らでしょうか。

亀川障害者福祉課長

 今年度予算で一千五百四十二万八千円でございます。

たかはし雅成委員

 今回の決算書類の一部にも入っていますけれども、二十年度決算では一千三百六万一千円、派遣先は大分県、十月十一日から十三日の三日間、選手は百一人となっています。一人頭十三万円弱ということですけれども、これはかなり多額だと思いますけれども、内訳はどのようになっていますか。

亀川障害者福祉課長

 全国大会に参加いたします経費としまして、ユニフォーム代、交通費、宿泊費、食事代等でございます。

たかはし雅成委員

 内訳の金額をお伺いします。

貞末利光委員長

 わかりませんか。

亀川障害者福祉課長

 申しわけございません。内訳を今御説明できません。

貞末利光委員長

 金額ぐらいのことは資料あるでしょう。
    〔発言する者がある〕

貞末利光委員長

 そろいませんか。

亀川障害者福祉課長

 申しわけございません。今、私が手元に持ち合わせていますのは、過去の実績で全体経費でございます。今言われました内訳については、今は持ち合わせておりません。

たかはし雅成委員

 今、二十年度決算の話をしているんですよね。今、二十年度決算の審議をしているんですよね、ここで。ちょっと納得ができない。
 まあ、次へ行きます。国体のほうの派遣ですけど、健常者のですね。国体派遣は、全国大会と九州地区の国体派遣、両方予算化されています。二十年度の決算額では六千四百九十八万五千九十円、開催地によって当然旅費が変わるので、ここは一緒なわけですけれども、問題は、国体の場合は、全競技で全選手が最終日まで勝ち残った場合、これだけ要るという予算を最初から予算化しているんですよ。不足なんか絶対出てこないようにしています。必ずだれか負けますから、予算より決算のほうが低くなるんですね。そういう予算の組み方をしているんですけれども、どうしてこの障害者スポーツ大会の場合は、最初から二チームと絞って福岡県から出れるべき選手を出さないようにしているのか。なぜ九州で調整する必要があるのか。そこをお答えください。

亀川障害者福祉課長

 全国大会への出場につきましては、各県と政令市のバランスをとりながら、また、できるだけ幅広く、多くの方に参加の機会を与えるために、本県では二チームということで従来から進めてきたところでございます。今回、二チームの選考につきましては、昨年六月から関係者と県の考え方も御説明して進めてきたところでございます。したがいまして、従来どおりの予算措置を行ったところでございます。

たかはし雅成委員

 それでは、全国障害者スポーツ大会福岡県選手団選考基準要綱、今、資料で提出していただきましたけれども、これをつくった理由は何ですか。

亀川障害者福祉課長

 本県では、二チームを全国大会に出場していただくということで基本的に進めてまいりました。ここ数年、九州ブロック大会で優勝する本県チームがふえてまいりましたので、今回、選考方法等について関係者に明示するために策定したところでございます。

たかはし雅成委員

 それを作成するに当たってですね、障害者団体からきちんと意見を聞きましたか。また、事前の説明はいつ、どの団体に対して、どの程度の時間を割いてやられたですか。

亀川障害者福祉課長

 まず初めに、昨年の六月に二チームということで、そのときには当時の九州ブロック大会で優勝したチーム、それと九州ブロックに大会はありませんけれども、全国大会に出場したチームの代表者、それと障害者スポーツ協会と私どもでまず会議を開きました。次の九月でございますけれども、これには身体障害者団体の代表者、知的障害者団体の代表者も加えてしております。その後、今年度二月にこの基準要綱を定めたわけでございますけれども、それぞれに文書で通知をいたしました。

たかはし雅成委員

 去年の六月の四チームに対して行ったという説明ですけれども、来年は新潟で開催されるので、予算が限られているので、四チームは行けないかもしれませんねという程度の説明じゃなかったんですか。私はそんなふうに聞きましたよ。

亀川障害者福祉課長

 六月に開催した時点で、私どもの考え方を伝えまして、その時点では二十年度から二チームにしたいという話を最初はさせていただきました。

たかはし雅成委員

 いやいや、答えてよ、ちゃんと。質問と違うやん。

亀川障害者福祉課長

 方針として御説明いたしましたので、二チームのお話はしたと思っております。

たかはし雅成委員

 向こうはそう受けとめてありません。聞いていませんと言っています。
 それから、ことしですけれども、四月二十二日と二十三日、佐賀県内で行われました九州各県障害者福祉主幹課長会議とは何でしょうか。それから、障害者スポーツ大会について何を審議したんですか。

亀川障害者福祉課長

 この九州主幹課長会議でございますけれども、これは障害保健福祉に関係します情報交換等を行うものでございます。障害者スポーツ大会につきましては、九州ブロックで全種目一チームの参加となっておりますので、九州各県、政令市間のバランスを図るために協議を行っているものでございます。

たかはし雅成委員

 その場で、福岡県は、資料を提出していただきましたように、第一希望で男子バスケットボールチーム、すなわち福学クラブ、こちらを第一希望で出し、この主幹課長会議で、福岡県は男子バスケットボールチームを選考というか、全国大会に出場ということでオーケーになったということですけれども、その後、どうしてこれがだめになったんですか。

亀川障害者福祉課長

 この九州主幹課長会議でございますけれども、これが四月に行われております。これは、九州各県、また政令市も含めまして希望をとっているということでございます。まずその時点で、私どもは、今回の男子バスケットボールを第一希望としたところでございますけれども、九州主幹課長会議の中では、九州ブロック大会が行われていない、また、希望が重複しないところはそこで判断されますけれども、九州ブロック大会が開催される分については、その結果を待ちまして、また調整を行うという仕組みになっております。

たかはし雅成委員

 その調整はいつやったんですか。

亀川障害者福祉課長

 最終的に、九州ブロック大会の結果が出ましたのは五月二十四日でございます。その結果を受けまして各県が判断したということでございます。本県におきましては、その結果を受けまして、関係者にお集まりいただきまして、二種目について会議を行ったところでございます。

たかはし雅成委員

 それで六月五日になって、慌てて関係者を呼んで、会議をしていますよね。それで調整ができなかったものだから、六月十七日にもう一度会議を開いたと聞いていますけれども、最初の会議のときに手をつなぐ育成会ですとか、幾つかの団体が、私たちが募金してでもお金を集めるから、出場させてあげるよというふうに言ったのは事実ですか。

亀川障害者福祉課長

 私のほうではそうはお聞きしておりません。

たかはし雅成委員

 関係者の話によると、そんなふうに言いました。それを県の障害者福祉課からだめだと言われたということで、十七日はやむなく決定に従わざるを得なかったと私どもは関係団体の皆さんからお伺いしています。
 次に、九州ブロック大会への参加は自己負担となっていますけれども、自己負担になっている理由を教えてください。

亀川障害者福祉課長

 九州ブロック大会の開催につきましては、国の要綱で定めております実施団体が行う予選会で決定されるということでございますけれども、九州ブロック大会については、それぞれの団体が自主的に行っているということで、予算措置はいたしておりません。

たかはし雅成委員

 冒頭に合理的配慮という話をさせてもらいましたけれども、今までお答えになったのは、全部合理的配慮に欠けていますよ。国体は、九州大会、補助があるんでしょう。例えばですね、聴覚バレーボールは全国大会に出られませんでした。聴覚バレーボールは、九州大会はどこで行われたんですか。

亀川障害者福祉課長

 今回の場合は沖縄県でございます。

たかはし雅成委員

 沖縄に行くほうが高いんですよ。沖縄に行って高いお金、自己負担して、沖縄で九州ブロック大会を戦って、みずからの力で勝ち取って、これで全国大会に行けると思ったら行けないというふうになったわけです。非常に矛盾していると思います。
 それから、今回の決定が障害者同士のコミュニティーを破壊していると、破壊する決定だというふうにおっしゃっている方がいらっしゃいます。どういうことかというと、この知的障害の女子バレー、穂波学園が仮に優勝しなかったら、全国大会に私たちが行けたんじゃないかという障害の方がいらっしゃると、出てくる可能性がある。障害者同士のコミュニティーを破壊する、そういう決定だと、非常に罪深いんじゃないかという指摘に対しては、どのような認識をされていますか。

亀川障害者福祉課長

 今、穂波学園の例がございましたけれども、優勝しなかったら出れるということでございましょうか。私どもはできるだけ幅広く、多くの方に参加していただくということで考えておりますので、個人競技の場合は、先ほど申し上げましたように、通算三回までとするとの考え方で進めてきておりますので、団体競技についても幅広い方に参加の機会を与えるということで、必ずしもその優勝チームに限った取り扱いをしてきていないところでございます。

たかはし雅成委員

 長くなりますので、もう課長に聞きません。
 この提出していただいた基準ですね、選考基準、要綱。これ、見てますと、わかりません。自分なりにいろいろ考えて、基準が三つある、トリプルスタンダードになっていると思います。九州ブロック大会は予選会とするとまずなっています。予選会というからには、優勝したら出れるというのが予選会であります。その次に、二チームだけしか行けないという基準があります。最後に、九州主幹課長会議で決めるという三つ目の基準があります。どれが優先されるのか全くわかりません。この要綱を変えない限り障害者の皆さんは絶対納得できません。ですから、まず二チームの条件を外す。それから、密室で談合しているんじゃないかと疑われるようなこの九州主幹課長会議で決定するということをやめる。単純に九州ブロック大会を予選会とするというふうに改めるべきだと私は思います。さらに、予算そのものを増額することが必要だと考えるものですけれども、吉岡部長のお考えをお伺いします。

吉岡福祉労働部長

 今、幾つかの御意見をいただきましたけれども、この障害者スポーツ大会の現在行われております現状を見ますと、確かにスポーツですので、基本的に勝負に勝つ、あるいはいい記録を出すということが基本的要素になっている。これは私も、それはそのとおりだろうと思います。
 ただ、先ほど課長が申しましたように、県大会、あるいは地区大会の実態、あるいは参加チームの数ですね。こういった点を見ましたときに、必ずしもこの障害者スポーツ大会が、例えば国体ですとか、あるいは先ほども申し上げましたパラリンピック、こういった競技と同じように競技性を重視するということで、果たして大会の趣旨、目的に合致するのかどうか。優勝したから出ると、これは一般的には確かにそのとおりだと思います。逆から申し上げますと、優勝しないと出られないと。そうじゃなくて、場合によっては二位、三位の方にも出ていただく。あるいは、先ほど申しました地区大会がない種目もございます。あるいは地区大会がある種目の場合も、ブロックの中で各種目一チームというブロックとしての制約がございますものですから、その中で各県、あるいは各種の中でお互い譲り合いながらその県が出場する種目を決定していくと、こういうような取り組みをやっておったわけでございます。
 今、三つの基準について改定をという御指摘をいただきましたけれども、この件につきましても、実は何年か前にこの九州主幹課長会議の中で議題になったことがございます。これはその当時も、正確な名前はちょっと忘れましたけれども、障害者団体のほうから、地区予選をやったら即全国大会に行けるようにしてほしいと、そういう要望が出されました。そういう要望を受けまして主幹課長会議の中でいろいろ協議をやったんですけれども、その中で出た、いろいろな御意見が出ましたけれども、中にはそのとおりだという御意見もございました。ただ、やはり地区大会の実態、地区大会とは言いながらも二チームしか出ていないとか、そういったところで、果たしてそれが九州ブロックの代表としていいんだろうかとか、そういう御意見も出ました。いろいろな御意見がありまして、その主幹課長会議の中では方針が決まらなかったと。こういう経過を踏まえて、私ども、先ほど、何度も申し上げるようですけれども、ブロック内での均衡、あるいは県内での均衡、それから種目間の均衡ですね。それから、地区大会がある種目、ない種目の均衡、こういったことに配慮をしながら、もちろん勝負に勝った、地区大会に勝ったという結果は確かに重いと思います。ただ、それだけですべてを割り切ってしまうのはいかがなものかなという感じを持っております。

たかはし雅成委員

 優勝したから出るというのは、健常者の世界では当たり前なんです。負けたから全国大会に出れないって当たり前です。そんな当たり前の世界を障害者でも実現するというのが、冒頭に申し上げたリーズナブル・アコモデーションなんです。だから、この全国大会出場ってやっぱり障害者の皆さんは勝ち取るものですよ。皆さんから参加をさせていただけるものじゃありませんよ。障害者の権利という部分で、非常に私は履き違えていると思います。このことにつきまして、知事のお考えもお伺いしたいので、委員長、知事保留をお取り計らいをよろしくお願いします。

貞末利光委員長

 ただいま高橋委員から申し出のありました知事保留質疑を認めることにいたします。
 なお、知事保留質疑は十一月六日金曜日に行う予定でありますので、御了承願います。

たかはし雅成委員

 ありがとうございました。(拍手)