たかはし雅成委員

 公明党の高橋雅成です。時間がもったいないので、早速質問に入ります。
 カネミ油症につきまして、まず福岡県内のカネミ油症の患者数は何人いらっしゃいますでしょうか。それから、油症検診に毎年どれくらいの人が受診しているのか。そのうち未認定の人はどれくらいいるのかお尋ねします。

冨田徳二副委員長

 嶺保健衛生課長。

嶺保健衛生課長

 お答えいたします。
 福岡県では五百九十七名の方が認定されております。
 それから、油症検診につきましては、九月に三回、五回実施しております。本年度は二百二人の方が受診され、そのうち六十三人が未認定の方でございました。昨年度は二百十一人の方が受診されまして、そのうち五十五人の方が未認定の方でございました。

たかはし雅成委員

 九月に三回、五回、これは三カ所で五回ですね。

嶺保健衛生課長

 三カ所で五回でございます。

たかはし雅成委員

 この油症の認定に当たりましては、平成十六年からダイオキシン類のポリ塩化ジベンゾフラン──PCDFと呼ばれるものの血中濃度も測定して患者の認定をするというふうに変わりました。この年から平成二十年までに福岡県で新たに認定された人は何人なのか、年度ごとにお答えください。

嶺保健衛生課長

 平成十六年度は三人、平成十七年度は四人、平成十八年度は一人、平成十九年度は二人、平成二十年度も二人、合計で十二名の方を認定いたしました。

たかはし雅成委員

 毎年五、六十人の未認定の方が受診されているわけですけれども、それに対して一けたの認定しかないと。受診者の割りに新規の認定患者が非常に少ない理由は何でしょうか。

嶺保健衛生課長

 現在の未認定の受診者の大半は、過去に受診し認定に至らなかった方々であります。臨床所見及び血液中のPCDF等の濃度に変化が見られず、診断基準に適合しなかったためでございます。

たかはし雅成委員

 まあ、そのとおりなんですけれども、この未認定の方が受診に来るということは、少なくとも過去にこのカネミ油を摂食したと、摂取したということは自分が一番よく知っているわけですね。そして、多くの場合は、家族で食べて、ある人は認定され、自分は認定されていない。夫が認定され、妻が認定されていない。あるいはその逆。あるいは子供が認定されて、親が認定されていない。いろいろなケースがあります。あるいは同じ食堂で食べておって、ある人は認定され、ある人は認定されていないというケースもあるようであります。
 そして、そういう事実があり、なおかつ、その方々は例えば慢性的な頭痛があったりとか、非常に多面的な内臓疾患があったりとかのカネミ油症独特な疾病があるという方々が新たな認定に訪れているわけですけれども、そういった事実から、患者団体の皆さんは疫学による診定をぜひやってほしいというふうに求めているわけです。疫学的な判断で認定はできないんでしょうけれども、医療費補助とかいうような救済といいますか、何らかの手助けの道を考えてほしいと訴えているわけですけれども、この点につきましてはどのようにお考えでしょうか。

嶺保健衛生課長

 患者団体さんからはそのようなお話も聞いております。それで、疫学調査のみではカネミ油等の摂取と症状との因果関係を議論することはなかなか難しく、臨床所見、PCDF濃度等に基づく総合的な診定が必要であると考えております。

たかはし雅成委員

 国の動き次第ということだろうと思います。仮払金の問題なんかも、政治的決着で、返還しなくてよいという政治決着もできたという経過がありますので、国のほうにも私どもも働きかけてまいりますけれども、県のほうからもいろいろな形で患者サイドに立った要望をぜひやっていただきたいと、これは要望しておきます。
 委員長、引き続きいいですかね。

冨田徳二副委員長

 はい、どうぞ。

たかはし雅成委員

 次に、動物の管理につきまして質問いたします。
 初めに、福岡県動物の愛護及び管理に関する条例の抜粋につきまして、あらかじめ資料要求しておりますので、お取り計らいをお願いいたします。

冨田徳二副委員長

 お諮りいたします。
 ただいま高橋委員から要求がありました資料を委員会資料として要求することに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕

冨田徳二副委員長

 御異議ありませんので、本委員会の要求資料といたします。
 執行部に申し上げます。ただいま高橋委員から要求のありました資料については提出できますか。

嶺保健衛生課長

 直ちに提出できます。

冨田徳二副委員長

 執行部に申し上げます。提出予定の資料を正副委員長に確認させてください。
    〔資料確認〕

冨田徳二副委員長

 それでは、ただいまより高橋委員要求の資料を事務局から配付させます。
    〔資料配付〕

冨田徳二副委員長

 資料の配付がありましたので、質疑を行ってください。

たかはし雅成委員

 十月十一日に、午前十時半過ぎということですけれども、那珂川町で二頭の大型犬にかまれて四歳の男児が亡くなるという大変痛ましい事件が発生しました。まず、この問題についての県はどのような認識を持っていらっしゃいますでしょうか。

嶺保健衛生課長

 お答えいたします。
 今回の事故は、幼い四歳のお子さんが亡くなられたということで、まことに痛ましい事故であったと思っております。この件につきましては、現在、警察で調査中でございますが、大型犬の場合、通常飼い主になれて従順に見えるものであっても、事故が起こり得るものだと改めて認識をいたしたところでございます。

たかはし雅成委員

 お配りいただきました動物の愛護及び管理に関する条例ですけれども、まず第二条四号けい留、けい留とは何かということですけれども、「人に危害を加え、かつ、逃げるおそれがないようにさく、おりその他の囲いの中で動物を飼養し、又は鎖等で固定的な物につなげておくことをいう。」ということで、第五条の真ん中ですけれども、飼い犬のけい留義務等ということで、「犬の飼い主は、飼い犬を常にけい留しておかなければならない。」となっております。けい留とは、人に危害を加え、かつ逃げるおそれがないようにということでありますけれども、今回、こういう規定があるにもかかわらず、また、一般的におりの中に入っていた、さくに囲われていたということで、けい留されていたとみなされるんだと思うんですが、それにもかかわらず今回は役に立たなかったわけです。この条例の中に、動物の飼い主に対して、犬などがけい留されている場合であっても、近づいてくる他者に対して危険を通知する義務が必要だとか、義務をもうけるなど条例の改正が必要なんじゃないかと考えますけれども、いかがでしょうか。

嶺保健衛生課長

 人の生命、身体への危害を防止するために、飼い犬の習性や特徴に応じて所有者が標識等により他者へ注意を促すことは大事なことだと考えております。このため、門柱への標識や来訪者への注意喚起について、市町村や獣医師会、動物販売業者等の協力を得ながら、あらゆる機会をとらえまして啓発指導を強化してまいります。
 また、条例の改正を行う必要があるかどうかについては、よく研究してまいりたいと思っております。

たかはし雅成委員

 ぜひこの第四条の動物の飼い主の遵守事項の中に加えていただきたいと再度要望します。条例を変えることによって、皆さん方はこういうふうに変わりましたという通知をしっかりやらないといけないでしょうし、その作業の中でそういった意識啓蒙がなお一層図られるんじゃないかなと考えますので、ぜひよろしくお願いします。
 それから、この条例の中に、先ほど読みましたけれども、飼い犬を常にけい留しておかなければならないと規定されているわけです。これは散歩中であってもリードで制御しておかなければならないと私は解釈するんですけれども、実態はどうなのか。それから、こういう条例の規定が遵守されているのかどうかをどのように調査しているのかについて説明をお願いします。

嶺保健衛生課長

 散歩時に限ったデータではございませんけど、平成二十年度に放し飼いに関する苦情が保健所等に三百八十三件寄せられ、担当者が飼い主に対して個別な指導を実施しております。散歩は早朝や夕刻に行われることが多いことから、計画的なパトロールを実施するとともに、多発する公園等において啓発のチラシ配布を行っております。また、ボランティアである動物愛護推進員の協力を得ながら、散歩のマナーキャンペーンや散歩中の飼い主への声かけなどを行っております。

たかはし雅成委員

 次に、これは古賀市ですけれども、十月二十一日、九十頭に及ぶ闘犬が無登録で飼育され、狂犬病の予防注射もしていないと見られる事案がありまして、県及び市が立入調査をしたということが翌日の新聞報道で明らかになりました。県は十年くらい前から実態を把握していたとされております。県民からは十年間この問題を放置していたと見られても仕方がないと思うわけですけれども、実際はどうなのか、説明をお願いします。

嶺保健衛生課長

 狂犬病予防法における登録、注射の事務は、現在では市町村の自治事務となっております。古賀市と保健福祉環境事務所で合同で、過去三年間に三回、登録と注射の指導を行ってきたところでございます。

たかはし雅成委員

 三年間に三回ですから、一年に一回ですよね。こういった問題に対する真剣さといいますか、誠意といいますか、そういうのが足らないんじゃないかなと思います。この那珂川町の事件を受けて、苦情もあったんでしょうけれども、何か慌てて今回立入調査をしたというような印象はどうしても免れないと思います。今後、本当に真剣にこういう問題に対処していただきたいということを思います。
 それから、今お話がありましたけれども、無登録飼育、それから狂犬病注射の未注射の実態はどうなのか。また、無登録、未注射をどのようにして判断して、今後改善していくのかお答えください。

嶺保健衛生課長

 平成二十年度末の県内の登録数は約十四万頭となっており、本県の登録率は約五五%と推定しています。登録がされているものに対しての注射率は六三%と推定しております。
 今後は、他県の市町村の包括的な取り組みに関する情報を収集し、市町村へ情報を提供するとともに、市町村と連携して登録、注射の推進を図ってまいりたいと考えております。

たかはし雅成委員

 登録率が五五%で、四五%は無登録であると。プラス登録されている五五%のうちの四割は未注射であるということでありますので、狂犬病の予防注射を受けていない犬が、印象的な言葉で言えば、うじゃうじゃいるという感じを受けるんですけれども、非常に問題だなと思います。ぜひこれは、今答弁がありましたので、市町村としっかり連携をとりながら、今後改善をしっかり推進していただきたいと思います。
 この那珂川町、古賀市の一連の事件を通じて、今後対策をしっかり強化していただきたいと期待いたしますけれども、いかがでしょうか。

嶺保健衛生課長

 今後、犬の飼育管理につきましては、犬による人の生命、身体、財産に対する侵害を防止するため、飼い主の個別指導のほか、講習会、啓発イベント等を通じ、飼い主の適正な飼育管理の徹底を図ってまいりたいと考えております。
 また、狂犬病予防法の登録及び予防注射の実施の徹底につきましては、市町村との連携を一層強化し、無登録、未注射の改善の図るため、有効な情報の提供や、市町村間の連携の強化のための会議の開催などの各種の支援を実施してまいりたいと考えております。

たかはし雅成委員

 四歳の男の子が犬にかまれて亡くなったと、一番最初に言いましたけれども、本当に痛ましい事件です。おばあちゃんも、それから御両親も本当にたまらない心境だろうと推察します。この事件が本当にこの事件だけで終わるんじゃなくて、このことをきっかけにして県がしっかり動いてくれたよということを御両親がこの男の子の墓前に報告できるような施策をぜひやっていただきたいと感じています。
 それで、部長にお伺いしますけれども、この際、こういう無登録、それから未注射、犬を飼うこと自体は全然悪いことでもなんでもないわけですけれども、こういうことをしっかりと一斉点検といいますか、総点検をぜひやっていただきたいと思うものですけれども、危険動物も含めて、政令市と、それから市町村と連携をしっかりやって総点検をやっていただきたいということを提案いたしますけれども、いかがでしょうか。
 あわせて、きょうの新聞ですけど、福岡市のほうが鑑札と狂犬病注射済ということで新しいデザインを発表というのがきょう朝刊に出ておりましたけれども、これは別に事件をきっかけにということではないようですけれども、こういったことも一つの工夫として考えられるんじゃないかなと思います。御答弁お願いします。

冨田徳二副委員長

 平田保健医療介護部長。

平田保健医療介護部長

 登録あるいは予防注射ということについては、積極的に、また、関係団体等とも一緒になって啓発していこうと思いますけれども、なかなか、全部の犬が三十万頭、四十万頭という感じの数でございますので、これを職員が一斉に回るなんていうことは現実問題としては不可能でございまして、しかしながら、今回の事件を踏まえて考えるならば、やはり人に危害を加える危険性の高い大型犬については、屋外で飼われているケースも結構率として高いわけでございますので、そういうものについては重点的にどういう形で飼われているのかということについての調査、指導ということはやっていく必要があると重々認識しておりまして、これは計画的に早急に手をつけながらやっていきたいと思っております。

たかはし雅成委員

 ぜひ、今回の事件で県が変わったと県民の皆さんに認識していただけるような、そういう取り組みを期待いたしまして、質問を終わらせていただきます。(拍手)