たかはし雅成委員

 公明党の高橋です。商工部と環境部の連携について質問しますけれども、両部が連携して環境問題に取り組むことによりまして新しい社会を形成していただきたい、そういう思いから質問させていただきます。
 環境問題というのはさまざまな問題があるわけですけれども、基本的にはすべて人間が起こしている、人間の経済活動によって起こっている問題だというふうに私は認識しております。地球温暖化の問題にしましても、人間がつくり出したCO2が手放しにというか、そのまま大気に垂れ流されていることによって起こったのが地球温暖化の問題だと思っております。
 そこでまず、環境問題について、これは環境部だけでできることじゃないと思っております、全県的な取り組みが必要だと思いますけれども、全庁的にどのような取り組みをされているのか、まずお伺いします。

板橋元昭委員長

 麻生知事。

麻生 渡知事

 環境問題というのは非常に広範な我々の社会活動を対象としているわけでありますから、その政策の対象領域というのも非常に広いわけなんですね。したがいまして、環境ということを主たる政策目的としておることにつきましては、環境部が中心となって行うわけでありますけれども、他の部局でも行っておる政策は、それぞれの部局の固有の政策目標がありますが、同時に、それは環境という目標にも沿っておるという場合が多々あります。したがいまして、私どもは、環境政策を進めるに当たりましては、そのような関係部局の環境政策としての大いに役に立つと、政策目的にも沿っておるということとの調整なり連絡ということをやりながら進めていく必要があるわけでございます。そのような観点から、福岡県の環境対策協議会というのを設けています。それは、まさに環境部のみならず、各部局がやっております環境に役立ついろいろな政策の調整をやりながら、全体としての環境政策効果を高めていくということでやってまいっておりますし、今後もそのような考え方で全庁の組織を運営していく考えであります。

たかはし雅成委員

 初めに、先ほど申し上げましたように、特にやっぱりこの経済活動という面が環境問題に対しては大きいと思うんですね。そういう意味で商工部と環境部との連携が非常に大事だと私は思っております。これまで商工部と環境部、今御答弁いただいたような形でいろいろな連携もあったと思いますけれども、今後さらに強化すべきというふうに私は思っておりますが、それについては知事のお考えはいかがでしょうか。

麻生 渡知事

 商工部がやっております政策が直ちに環境政策上も非常に有用な事例は多々あるわけですね。典型的に申し上げますと、今商工部が中心になって進めております水素戦略、これは新しいエネルギー開発であり、そしてまた環境負荷の少ないエネルギーシステムを開発、導入しようとしておりますから、環境政策的にも非常に大きな役割を果たします。同時に、これは技術開発を通じて新しい産業を起こすことにもなりますから、地域活性化、あるいは産業育成政策という意味も持っておるということなんですね。
 一方で、環境部がやりました場合で、商工と非常に密接に関連しています一つの事例が紙おむつなんですね。紙おむつは、使ってごみとして処理されていたんですけれども、いかにもあれは資源、パルプのロスが大きいということがありまして、これは環境部の北九州にありますリサイクル総合研究センターでいろいろ研究して、技術を確立しまして、それを産業に移していったということで、実際の実行しておる企業は大牟田に立地をしまして、これは今、非常に成功しつつあるんですね。その企業立地をし、発展をしていく場合には、いろいろな商工部の融資制度を中心としたものを使いながら、いわばベンチャーとして発展してきておるという関係にあります。そういう非常に密接な関係にありますから、特に両部の連携ということは大事であるし、また、そうしなければ効果的に行えないのではないかというふうに思っておる次第であります。

たかはし雅成委員

 水素タウン、水素ハイウェイですかね、来年度予算にも出てますけれども、そういった大きな構想だけじゃなくて、今紙おむつのお話を聞かせていただきましたけれども、やっぱりベンチャーとか中小企業、こういったところで、非常に環境に優しいというんですか、いろんな製品とか商品とか出して開発したりしてやっている例がたくさんあるんですけれども、県内にも私幾つかそういった企業があること知っていますが、そういった企業に対して、環境部が例えば認定して、そしてその会社に対して、そういう製品に対して、新たな融資枠を、融資制度を設けるとか、あるいは環境部表彰とか、あるいは知事表彰でも結構だと思うんですけれども、そのようないろんな形で、中小企業、ベンチャー企業を応援することもできるんじゃないかなと思います。そういう点に関して支援策を検討すべきというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。

麻生 渡知事

 環境上、非常に有効な方法を産業化するという場合に、環境部固有の、例えば技術開発についての助成というような政策を持っていますけれども、さらにそういうベンチャーを育成するに当たって、もっと広範囲な政策を持っていますのは商工部なんですね。その一番典型がフクオカベンチャーマーケットでございますけれども、これはやり始めて八年ぐらいなりますかね。あのマーケットに登場しました企業が千三百社を超えたと思いますけれども、そのうちのいわゆる環境ビジネスのベンチャーが約二百社なんですね。多様な環境関係のいろんな技術開発、あるいは企業化を行っておりまして、ここで登壇してプレゼンテーションすることによりまして、多くの場合、投資を受けられるとか、あるいは販路開拓とか人材とか、あるいは技術開発についてさらに進めるための産・官・学協力のいろんな仕組みについての支援者が得られると、相手が得られるということになっております。
 したがいまして、環境ビジネスもほかのビジネスと違って固有のベンチャーの育成の方法があるというのは、これは商工部がやっていることとほぼ同義なんですね。ほかの分野でやっとることと同じような問題を抱えて、同じような問題を解決していかないかんわけですから、これはベンチャーマーケットが典型的ですが、商工部の政策を思い切って使っていくということでやっていきたいと考えております。
 環境分野において特別の表彰制度なんかもいろいろ検討はしておりますけれども、実際のビジネスからいいますと、やっぱりお金をどうするかとか、あるいは技術をどうするかと、そっちのほうがやはり痛切な問題です。それをうまく経営資源として供給するということをやっていきたいと思います。

たかはし雅成委員

 ぜひ支援策、いろんな形で。FVMも環境企業ばっかり集めて一回やったことがあるというお話もお伺いしています。山根一眞さんというルポライターが書いた「環業革命」という本があります。愛知万博のころに出た本だと思いますけれども、環境の「環」に産業の「業」ですね。「環業革命」という本。そこにこんなふうに載っていました。「環境の仕事は新しく難しい、しかし、需要は確実に大きく市場は拡大する、新しい文明の創造につながる、わくわくする仕事だ」というふうに書いておりまして、ぜひこの水素タウン、まさしく水素がこの新しい文明を創造するトップランナーのような気もしておりますけれども、プラスアルファのそういう中小企業、ベンチャー企業の支援にもますます目を向けていただきたいと、このことを要望しまして質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)