たかはし雅成委員

 公明党の高橋です。
 初めに資料の提出をお願いしたいと思います。内容は教員の年齢構成、それから採用と退職の状況です。それから、提出していただきます資料をもとにしまして、こちらで作成しましたグラフです。

吉村敏男副委員長

 お諮りします。まず、高橋委員から執行部に対し要求がありました資料を委員会資料として要求することに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕

吉村敏男副委員長

 御異議ありませんので、本委員会の要求資料といたします。
 執行部に申し上げます。ただいま高橋委員から要求がありました資料については、提出できますか。清田教職員課長。

清田教職員課長

 直ちに提出できます。

吉村敏男副委員長

 提出資料を正副委員長に確認させてください。
    〔資料確認〕

吉村敏男副委員長

 次に、高橋委員から申し出がありました御自身が作成された資料の配付についてであります。資料の内容については理事会において確認しております。
 お諮りいたします。申し出のありました資料を配付することに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕

吉村敏男副委員長

 それでは、ただいまより執行部及び高橋委員から提出のありました資料を事務局から配付させます。
    〔資料配付〕

吉村敏男副委員長

 それでは、高橋委員、資料の配付が終わりましたので質疑を行ってください。

たかはし雅成委員

 それでは、執行部のほうから提出していただきました資料につきまして、簡単で結構ですから説明をお願いします。

清田教職員課長

 御説明いたします。
 まず、一ページ目が平成十九年五月一日現在在職者の小中高等学校特別支援別の年齢構成表でございます。年齢は今年度末を基準といたしております。
 二ページ目が、平成十年からの十カ年におきます教員の採用状況でございます。県と両政令市を分けて記載をいたしております。
 それから、三ページ目が、それのもっと細分化するんですけれども、具体的に年度ごとの、小中県立学校ごとの採用者の年齢構成、採用されたときに何歳であったかという年齢構成表でございます。
 それから、四ページ目が、これが退職状況、定年退職、勧奨退職の退職状況でございます。
 以上でございます。

たかはし雅成委員

 ありがとうございます。今の資料は数字の羅列みたいな話になりますので、詳しく説明してもちょっと大変だと思ったものですから、こちらでグラフを作成させていただきました。グラフは、こちらで作成したというか、我が会派の優秀な事務員に作成していただいたんですけれども、グラフの一枚目は、年齢構成に対応したものです。平成十九年度の教員構成人数、青い線が小学校、赤いのが中学校、黄色が高校、一番下の水色の線が特別支援学校の年齢別の人数です。高齢化とは言いませんけれども、若い先生が少なくて、四十代、五十代が非常にたくさんいらっしゃるということが一目瞭然だろうと思います。
 二枚目が十九年度におけます教員採用の年齢別の構成です。これも小学校は若い先生がたくさん入っていらっしゃいますけれども、中学校とか県立学校になりますと、小学校に比べると若い人が割と少ないということがよくわかると思います。
 三枚目が平成十年から十九年までの年齢別の採用人数の合計です。黄色いところが県立学校、赤いところが中学校、青いところが小学校となっています。青い線は、非常に若い人が多いんですけれども、高校生ぐらいになるとそうでもないということがこれでもよくわかると思います。
 最後の資料が平成十年から十九年までの教員採用の合計人数となっております。
 そこで、今の提出いただきました執行部の資料及びこのグラフを参考にしていただいて、本県の公立学校職員の年齢構成、これは適正と考えていらっしゃるのかどうかをまずお伺いします。

清田教職員課長

 平成十九年五月一日の年齢構成でございますけれども、今、御指摘のとおり、四十歳以上が七八%を占めており、また、平均年齢も四十五・七歳という状況にございます。教員というのは、児童・生徒と接しまして、直接の教育に当たる職でございまして、そういう観点から見まして、年齢層というのが高いほうに偏っている状況にあるというふうに認識しております。

たかはし雅成委員

 戦後すぐに第一次ベビーブームというのがあって、そのときは、福岡県内十一万人ぐらいのお子さんが生まれていたと聞いています。それから、第二次ベビーブーム、このときも七万人から八万人のお子さんが生まれていたと。第三次ベビーブームは残念ながらやってこなくて、今、五万人弱の方が毎年出生されているんだろうと思うんですけれども、お子さんの人数を反映して、そのまま対症療法的に対応してきた、その結果が、今の教育現場の先生たちの年齢構成に反映しているんじゃないかと私は判断しておりますけれども、教員採用の人数枠につきましては、いつごろ、どのようにして決定しているんでしょうか。

清田教職員課長

 やはり児童・生徒の数というのが基本になってまいります。毎年、当該年度の児童・生徒数が確定するのが、五月一日に全国調査がございまして、これで確定いたします。この確定した児童・生徒数をもとに、翌年度の教職員定数というのが法に基づいて決まってまいります。それの増減とか退職見込み数、こういうものを推計いたしまして、欠員状況等全体を見ながら決定をしているわけでございます。
 採用予定数の決定、公表につきましては、採用試験等の関係もございますので、五月下旬に採用試験の募集要項を発表いたしますので、その時点で行っております。

たかはし雅成委員

 ちょっと細かいことで恐縮ですけれども、年によって採用者の年齢にかなりばらつきが見られるんですけれども、それはどのような理由からですか。

清田教職員課長

 教員の採用でございますけれども、やはり教員として大事なのは資質、能力というのがございますので、それを十分に評価いたします。年齢に関係なく、そういう観点から、選考の上、採用しておるところでございますし、また、採用試験の受験年齢の制限というのがございますけれども、やはり優秀な人材を幅広く確保するという観点がございますので、逐次、緩和をいたしております。採用者の年齢のばらつきを拡大されている要因の一つは、こういう点もあるのかというふうに考えております。

たかはし雅成委員

 それと、高校の採用者につきましては、特に小中学校に比べて年齢が高い、そういう傾向があるようですけれども、これはどうしてですか。

清田教職員課長

 高校の採用でございますけれども、一つは、高等学校の再編整備を行ってきておりまして、その関係で採用枠が狭まって競争率が高くなったということもございます。そうなってまいりますと、講師等の経験が豊かで、比較的年齢が高い方の合格率が高くなってくるというのはあるのかなと考えております。

たかはし雅成委員

 新採を含めて優秀な先生をたくさん採用するというのはもちろん大事ですし、ベテランの先生がそこにいらっしゃることももちろん大事なことだと思います。ただ、学校の現場で、若くて元気がいい、そういう先生がいないじゃないかという声がよく耳に届いてまいります。また、若いということは、それだけ生徒の感覚に近いわけですから、そういう若い教員が学校には必要だけれども、いないんだという声もたくさん聞きます。
 実際、先ほどいただいた年齢構成の資料を割合で出させていただきました。高校に限って言いますけれども、高校は二十代の先生は全体の〇・八六%しかおりません。三十代で二〇%ぐらい。四十代が四四%ぐらい。あとそのほかということになりますけれども、一つの学校に平均五十人ぐらい先生がいらっしゃると考えれば、〇・八六%というのは、二校に一人ぐらいしかいないという感覚なんじゃないのかなと、平均すればですね。そういう実態があるということだと思います。
 また、四十歳になって初めて自分の後輩ができたという先生の話も聞いたことがあります。こうした若い人が非常に少ないという学校現場に、先生が少ないというその現実をどのようにとらえていらっしゃいますでしょうか。

清田教職員課長

 委員御指摘のとおり、学校現場におきましては、経験豊富なベテランの教員という存在はもちろん不可欠でございますけれども、一方で、若い有能な教員が配置されることによって学校が活性化していくということもあると考えております。基本的にはベテラン、中堅、若手というバランスというのが、学校にとって一番望ましい姿かなというふうに考えております。

たかはし雅成委員

 その望ましい姿がなかなか実現できていないわけでありますけれども、高校によっては学校ごとに、若い先生が非常に多い学校とベテランが多い学校とあるんだという実態もお伺いしますけれども、そういったことに対してどのような認識を持たれていますか。

清田教職員課長

 先ほど御説明しました中にもお話ししましたけれども、高校再編等で、特に職業系の専門の学科については、最近、採用数が極端に少なくなっているというのがございまして、そういう学校は比較的年齢が高いと考えておりますし、小規模の学校とか課題が多い学校につきましては、やはり中堅、ベテランの先生でしっかりと回していくと、その中に若手の先生を入れにくい要素もあるということもございまして、学校によってかなり差が出てくるということもあるかと思っています。
 私どもとしては、学校の教育的なニーズをしっかりとお聞きしながら、できるだけバランスがいい職員体制ができるように、これからも努めていきたいと考えております。

たかはし雅成委員

 グラフを見ていただいてわかりますように、これから退職者が年々増加していきます。十年後ぐらいに大体ピークを迎えるように、どの小学校も中学校も高校もなります。一方で、少子化の影響で子供の数が減少しているということもありますし、県外からどれぐらい流入人口があるのか、そんなことも考えなければいけないことだと思いますけれども、こうしたことを踏まえた上で、年齢構成の適正化を図る、そういう観点から長期的な視野に立った採用計画が必要だと考えますけれども、いかがでしょうか。

清田教職員課長

 先ほど申しましたように、教員の採用数はやはり児童・生徒数の増減と退職見込み数というのを勘案して決めていくわけでございますけれども、その中でも児童・生徒数、退職者数、あるいは国における定数措置の状況というものもございます。毎年このようなものの変動要素が大きいものですから、長期的な採用計画というのが大変立てにくいという状況がございます。ただ、その中で、毎年行っている個別の採用計画の中で、ただいま御指摘がありましたようなさまざまな観点、増減と年齢構成等に配慮しながらでき得る限りの対応を行っているところでございます。
 御指摘のように、退職者のピークを迎えるのは十年後ぐらいになってまいります。その時期に、ちょうど小学校に入学される、学齢期を迎える方がお生まれになるのが四、五年後ということになります。これから四、五年後に向けてどのような出生数の動向があるのかということにしっかりと注視していく必要があると考えておりまして、そのような状況も含めて長期的な分析をしながら計画的な採用を行ってまいりたいと考えております。

たかはし雅成委員

 ちょっと行政改革大綱に関連して聞きたいんですけれども、十九年度から五年間で、全体で二千五百人の職員を削減する、少数精鋭にするという目的の中で、教育庁として、二千五百人のうちの半分以上の千五百五十人を削減するんだとなっておりますけれども、これは、今議論している退職者が今後ふえていくということを見込みながらの目標設定なんでしょうか。

清田教職員課長

 これにつきましては、国全体の取り組みとして、四・六%の職員数の削減というのがございまして、教育委員会としてもその一翼を担うという形から、千五百五十人という数を目標として、しっかりとした取り組みを進めていこうとしているわけでございます。生徒数の減少というのに対応した分だけでは、なかなかこの数にはなってまいりません。
 ただ、現在、いろいろな小中学校も含めた学校の再編整備というのもあっておりますし、また、これは教育委員会や教員だけではなくて、いろいろな職種がございますので、そのトータルで考えながら、教育委員会全体として、この千五百五十というのを達成できるようにしっかりとした計画を立てて取り組んでいかなきゃいけないと考えております。

たかはし雅成委員

 いろいろな要素があって、現場の教職員、若い人を確保するというのは大変なんだなというのは理解はできます。先日も、高校の現場の先生に話を聞いたんですけれども、こういうことを言っていました。
 新しく入ってくる先生は、その学校の先輩の先生にしっかり指導を受けたり相談したりして、その中で育っていくんですよ。今、若い先生は、先輩がたくさんいらっしゃる。だからいいんだけれども、これから退職のピーク等を迎えて、今、少ない先生が退職ピーク時に大量に入ってくる先生を、ひょっとしたら、面倒を見ないといけなくなるかもしれない。そのような状況が今後、訪れる可能性があるんですよと。その先生はですね、君たちは、君たちはというのはその後輩の先生ですけれども、そういう使命があるんだ、そういう役割のもとで今頑張っているんだよ、これからやらないといけないんだよというような話を言っていますということをおっしゃっておりました。
 このままの状態で、今後、大量退職期に入りまして、採用者が一気に増加した。もしそうしたら、育成係ともいうべき先輩教師が少なくて大変になるんじゃないかという心配も、その話を聞きながらいたしました。
 また、大量に退職したからといって、そのときに採用数を急にふやしても、採用数がふえれば、それだけ優秀な人材ばかりが来るかというと、そうでもないんじゃないかということも心配されます。そのために、今のうちから計画的に採用数を確保して、大量退職期に備えるべきじゃないかと考えますけれども、いかがでしょうか。

清田教職員課長

 なかなか難しいところがございまして、現在の子供たちに対応した教員の数というのが、法律で一つは決まっている。将来的に、この少子化の中でどこまで見込めるか、非常に見込みづらいところがあるというのがございます。ただ、今、委員御指摘のように、OJTと申しますか、職場の中でしっかりとした後輩教員を育成していくというのが、やはり培われてきた教育の流れではないかと思っております。したがいまして、そのバランスにも配慮しながら、将来、十年後の大量退職期を迎えるに当たって、私どもとしてどうしていかないといけないのかということをしっかりとこれから考えていかなきゃいけないと考えております。

たかはし雅成委員

 最後に教育長にお伺いしますけれども、幕末に松下村塾というのがありましたよね、だれでも知っていますけれども。吉田松陰という方はたしか二十代だったと思うんですけれども、そのときの塾生は十代あるいは二十代初めぐらいの年齢だと思うんです。まさに高校生と若手の高校の先生みたいな関係、私塾ではありますけれども、そういった年齢構成だったんだろうと思うんです。その人たちが、幕末の日本の世の中を変えていった。やっぱり、青年が世の中を変えていくし、今後の日本をどうするかというのは青年に託すしかないと思うんです。
 そんな意味で、学校の現場に青年の教師が少ないという現状は、いろいろな理由があるにしろ、憂うべき事態ではないかと、私自身はそのように判断しております。学校の現場をよくするために、バランスのとれた教職員の年齢構成、そのことを視野に入れた教員の採用、これは重要と思います。教育長の考えを最後にお伺いします。

吉村敏男副委員長

 森山教育長。

森山教育長

 学校におきましては、やはり教職員の年齢構成のバランスというのは非常に大事なことであります。今後、大量に教職員が退職をしていきますけれども、それに従って自動的に、若い先生がふえて活性化するわけでありますけれども、その際必要なのは、いかにして若く有能な青年教師を採用していくかということであろうと思います。そのためには、やはり現在から教員志望者の拡大、社会経験豊かな人物が教職員になれるような年齢制限の緩和とか採用試験の改善が必要であります。
 また、大量に若い先生を採用いたしますと、三十年後にはまた高齢化という現象が繰り返すわけでありますから、やはり先生方の人事管理、人事評価、能力開発型の評価をきちんとシステムを確立いたしまして、熟練した先生方を育てていくということが必要であろうと。こうした方策を通じて、長期的な視点に立って、今後の教職員の人事計画を立ててまいりたいと考えております。

たかはし雅成委員

 ぜひそのような長期的視野に立った採用計画で、今後若手の教師もどんどんふえることをお願いしまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)