井上忠敏委員長

 まず、「韓国及び中国(上海市)における空港整備の状況について」を議題といたします。
 既に御承知のとおり、本委員会では先月二十一日から二十三日にかけて、韓国及び中国上海市の空港や行政機関を訪問し、空港整備の状況や今後の計画等について調査を実施したところであります。
 現地では、雪の影響により飛行機の発着におくれがあり、大変ハードなスケジュールとなりましたが、皆様の御協力により無事に所期の目的を果たし、視察を終えることができました。この場をおかりいたしまして改めて感謝申し上げる次第であります。
 本日は議題として、視察で聴取した内容を取りまとめ、お手元に配付いたしております。御確認願います。
 それでは、私のほうからその概要について簡単に説明させていただきます。
 お手元の資料を拝見していただきたいんですが、まず一ページであります。一番目に視察空港の概要を一覧表にしております。順番に仁川国際空港、虹橋国際空港、浦東国際空港、それから福岡空港、新北九州空港、参考までに成田国際空港と、現在の概要について整理をいたしております。
 二番目以降が聴取事項であります。まず一番目に、韓国、仁川国際空港の現状についてであります。
 次に、二ページであります。仁川国際空港の需要見込みと実績を比較しております。また、将来計画についてでありますが、ことしの八月を目途に第二期拡張工事を実施しており、滑走路等が増設される予定であります。
 下のほうですが、二番目に大韓民国建設交通部であります。韓国では国際空港が八空港、国内空港が七空港、計十五空港が設置されております。第三次空港開発プランに基づき、国策による空港整備が進められていると感じたところであります。また、三ページですが、空港への投資や仁川国際空港の場所選定に至る経緯についてもお伺いをし、意見交換を行ったところであります。
 次に、三番目、中ほどでありますが、中国、上海市人民代表者大会であります。人代の位置づけは記載のとおりでありますが、ここでは城市建設環境保護委員会の胡副主任にお会いし、上海市の交通政策、特に空港に関連する交通計画をお伺いするとともに、虹橋国際空港、浦東国際空港の親会社となります上海机場集団有限公司と両空港への視察について、便宜を図っていただいたところであります。
 次に、四ページですが、ただいま説明いたしました虹橋国際空港、浦東国際空港の双方の親会社であります上海机場集団有限公司を訪問し、両空港の概要、今後の拡張計画等について説明を受けました。中ほどは、両空港を合わせた上海市における空港の需要見込みと実績についてであります。
 五ページでありますが、まず、虹橋国際空港についてであります。虹橋国際空港は、二〇一〇年の上海万博に向けて工事中であり、第二滑走路、第二ターミナル等が増設される予定であります。
 次に、浦東国際空港であります。浦東国際空港では、既に当初の設計能力を超えた対応をしており、ことしの北京オリンピックを目途に第三滑走路、ターミナル等の増設工事が進められております。また、空港からのアクセスを検証するため、浦東国際空港から実際にリニアモーターカーに搭乗し、利便性を確認したところであります。
 韓国及び中国(上海市)における空港整備の状況について、説明は以上であります。
 隣国のグローバル時代に対応した空港整備を実際に視察して、それぞれ皆さん感じたところがあるのではないかと思いますが、この際、何か御感想なり御意見等はありませんでしょうか。よろしければ、お一人お一人、御感想、簡単にでも結構ですので。視察に行っておられない方はしようがないんですけど、よかったら簡単にコメントいただければと思っております。井上委員。

◯井上貴博委員

 私は韓国しか、仁川国際空港だけ視察に参加させていただいたんですけど、第三滑走路を増設するに当たって、国立なのかどうか、ちょっとはっきりわかりませんでしたけども、博物館を常設するという話がありました。これは非常にいいアイデアだなということを本当に感じました。そこに来ていただいた、韓国に来ていただいた方が、韓国を知って中に入るし、また、出られるときに時間が必ずありますから、そういった時間を利用して、韓国の歴史や、それから風土や文化というものを感じてもらって帰っていただくという、空港と博物館を常設するんだという説明があったときに、非常にですね、日本も縦割り行政の中でも最終的にはいろいろな総合的な判断をして、そういうものを考えていくべきだなと、韓国から非常に学んだ今回の視察だったと思います。
 以上です。

井上忠敏委員長

 長委員、何かありませんか。

◯長 裕海委員

 広さが大分違うなというのを感じましたですね。だから、やはり広いところであれば安全かなというのが感じられたのと、それと、一つ感じたのは、雪でああいうふうにおくれるというのは、二十四時間空港ではちょっと問題があるんじゃないかなと。そういうおくれとかいうのがないようにせないかん空港じゃないかなと感じたから、この福岡もそういうことがないように、まず、おくれがないような形の中で検討してもらいたいなという感じを持っています。

井上忠敏委員長

 はい、ありがとうございます。佐藤委員、何かございませんか。

◯佐藤正夫委員

 二点ぐらい。一つは、韓国にしても中国にしても、国策でやっている。我々の板付、福岡空港を基準にして見に行ったんですけども、もうスケールの違い、もう一つは競争力にこれでは勝てないなと。もっと、本来資金にしても国が基本的に出しているということですね。そういった部分では、日本の航空行政をもう一度見直すべきではないかなというのがまず一点と、もう一点は、空港自体が町になっているということですね。空港自体ですべて生活ができるような生活圏がある。もう一つ言うならば、お金をしっかり落としていけるような仕組みをつくってある。ショッピングモールにしてもそうですし。そういうところが今後空港をつくるにおいても、アジアと競争する上においては重要なポイントだろうなというふうに感じましたね。

井上忠敏委員長

 ありがとうございます。今林委員はちょっと公務で御出席できませんでしたので、新宮委員。

◯新宮松比古委員

 今、佐藤委員が言ったことと一緒で、やっぱりハブ空港を目指して考えていくなら、国策でやっていかなきゃ、とてもじゃないが今の福岡の経済状況ではいかがなものかなと考えるところがありましたね。
 もう一点は、上海でいえば、従来の虹橋国際空港、それから新しい浦東国際空港は約二千七百万ですかね、乗降客が新たに生み出されているんですよね。前々からあった虹橋国際空港はそのまま、一つも乗降は減っていない。全く新たなものを新国際空港が生み出している。創造性、何かつくり上げていかなくちゃ、ハブ空港というのは存在感がないから、それが果たして九州、福岡が新たな空港を考える場合、できるのかどうか。例えば、トヨタなりの、産業と一体となってハブ空港たり得るのか。反面、いつも言われているように、オランダとかベルギーと同じぐらいの国土面積、あるいは経済力、人口がありながら、今の福岡だけじゃなくて九州各県の空港も小さな空港ばかりで拠点空港がないから、総体的に九州全体の経済も発展していかないのか。道州制が進んでいく中で、果たして我々が福岡空港の現在だけを考えていいのかどうか。
 だから、ステップ2までの中で三つ方針がありましたよね。現在の空港の見直しと、新たな空港、もう一つは近隣空港との連携。三番目が消えてしまったけど、三番目ももう一度考えて、これは福岡の人間が言ったらおかしいけど、例えば佐賀、有明みたいなところにどんと国際空港を考えるとか、何かこう、九州全体で考えなくちゃいけない視点を、もう一度見直す必要があるんじゃないかなと、そういう感じを持ちました。
 先ほど長委員が言った、滑走路があんなにありながら時間が動いたと言いますが、多分、福岡空港だったらストップしていますよ。飛べなかったと思う。二本あるから、あれだけの大きな空港だから、おくれてでも次の目的地の空港に飛び立つことができたということから考えれば、やっぱり規模の大きさというのも、交通機関には一番大事な要素でもあるのかなと。
 雑談的に言いましたけども、いろいろ勉強になりました。

井上忠敏委員長

 どうもありがとうございました。早麻委員も公務で御出席できませんでしたので、次に、泉委員。

◯泉日出夫委員

 私はあいにく上海だけでしたけども、まず、やはり規模が違うというようなイメージがございましたが、空港を中心にして都市整備が行われているというようなこと、交通アクセスにしてもそうですが。それと、中国の経済発展にうまく乗っかってですね、需要もふえていますし、本当に勢いというのをすごく感じました。本当に空港を中心として都市機能を整備していくという視点においては、やはり国際都市を目指している上海ならではの政策だなと感じました。

井上忠敏委員長

 小池委員。

◯小池邦弘委員

 先ほど、皆さん方、委員さんからお話が出たとおりで、全く同感であります。そして、ハブ空港というものを目指すのであれば、やはりあれだけの大きな国際空港を、仁川にしろ上海にしろ、あんな大きい空港をというのがやっぱりあればいいなというのはやっぱり思います。それと、あれだけの空港をまた福岡につくるとなると、やはり国主導のもとで、韓国、中国がやってあるような方向性を国が持たないと、とてもああいう立派な空港は福岡にはできないんじゃないかなとは感じました。だから、立派な空港だなというのは、やっぱり初めて見させていただいて実感したところであります。

井上忠敏委員長

 ありがとうございました。諏訪下委員。

◯諏訪下勝造委員

 やはり、スケールの大きさが違うなというのと、向こうでいえば国土交通省の立場の省庁があれだけの、韓国の中を見据えての空港対策を考えているというふうなところと、それとやはりスピードが物すごく早いと。建設にしろですね、安全を重視した空港づくりを第一にしてスピードが早かったということが第一印象です。
 それと、アジア圏の中での福岡空港の位置づけと考えると、やはり非常に難しいものがあるのではないかなと感じます。今後、九州の中での国際空港を目指すのであれば、やはりアジア圏の中での国際空港の位置づけということで方向性も考えるべきではないかなと感じました。
 以上です。

井上忠敏委員長

 高橋委員。

たかはし雅成委員

 皆さんの御意見、同感なんですけども、つけ加えましたら、虹橋国際空港が福岡空港に一番近い規模の空港かなと思ったわけです。ここが、あれだけ町中にあって二十四時間の離発着が可能な空港だということに、非常にびっくりしたことと、仁川と浦東が大きい空港ではありますけども、非常に町中から離れていて、反面、福岡空港の利便性のよさみたいなものを逆に見直したというか、そういう点もありました。
 以上です。