岡田国立博物館対策長

 お手元に配付させていただいております資料に基づきますが、説明に際しては対策室長が当たりますけれども、初めに、私から一言御挨拶をさせていただきたいと思います。
 本日は、お忙しい中、特別委員会を開催していただきまして、厚く御礼申し上げます。
 また、正副委員長を初め委員の皆様には九州国立博物館の設置促進に関しまして、御指導、御尽力を賜り、重ねて御礼を申し上げます。
 九州国立博物館の建設につきましては、昨年の着工以来、工事は順調に推移しまして、現在はその姿も明らかになってきております。後ほど太宰府の建設現場を御覧いただくことになっておりますけれども、今年度末の竣工につきましても予定どおり迎えることができるものと考えているところでございます。これもひとえに多くの関係者の方々、特に、県議会におかれましては昭和六十三年に特別委員会を設置していただきまして、以来、長年にわたる委員の皆様方の御尽力、御指導の賜物と改めて深く感謝を申し上げる次第でございます。
 私どもも、この重みを十分肝に銘じまして、十七年度中の開館に向けまして、今後のハード、ソフトの整備につきまして全力で取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
 さらに、今後の課題でございます管理運営経費につきましては、さきの委員会での御審議をしっかり受けとめまして、今後とも国との協議を鋭意進め、その節減、効率化や収入の確保を図り、極力県の負担が軽くなるよう努めてまいりたいと考えておりますので、今後とも委員の皆様方の御指導、御鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

平木国立博物館対策室長

 それでは、私の方から委員会資料に基づきまして説明をさせていただきます。
 委員会資料の二ページをお願いいたします。九州国立博物館設置促進活動の経過でございます。昭和六十三年三月に福岡県議会に「九州国立博物館誘致対策調査特別委員会」が設置され、同年六月には「九州国立博物館誘致推進本部」、平成四年十二月には「財団法人九州国立博物館設置促進財団」が発足をしております。平成八年三月に、文化庁において、博物館の設置候補地が太宰府に決定されております。平成十一年三月には「九州国立博物館(仮称)基本計画」、同年五月には本県の「アジア学術・文化交流センター(仮称)基本構想・計画」が策定され、平成十四年三月には建物建設工事に着手し、現在に至っております。
 次に、三ページをお願いいたします。九州国立博物館(仮称)設置に係る体制でございます。
 九州国立博物館(仮称)の設置促進につきましては、この図にありますように、この特別委員会を初め「九州国立博物館(仮称)を支援する国会議員連盟」、「九州国立博物館誘致推進本部」及び「博物館等建設推進九州会議」などの推進組織が一体となりまして、強力に活動が展開されてきたところでございます。
 続きまして、議題二の方に入らせていただきます。五ページをお願いいたします。
 九州国立博物館(仮称)及びアジア学術・文化交流センター(仮称)の概要についてでございます。九州国立博物館、仮称でございますが、日本文化の形成をアジア的観点からとらえるという基本コンセプトに基づきまして、アジア諸地域との文化交流の歴史を全国的な視野から取り扱う博物館でございます。そして、国と県を初めとする地元とが連携協力して設置しまして、一体的に運営をするということにいたしております。
 アジア学術・文化交流センター(仮称)は、この九州国立博物館の機能の一部を担い、アジア諸地域との歴史・文化交流を推進する拠点施設といたしまして、本県が整備するものでございます。
 1の「施設規模及び形態」でございますが、九州国立博物館の延べ床面積は約二万八千平米で、国の部分が、財団が寄付する部分を合わせまして一万六千八百平米、県部分が一万一千二百平米となっておりまして、総称として「九州国立博物館(仮称)」ということになります。国と県の所有割合は六対四ということでございます。
 2の「九州国立博物館(仮称)及びアジア学術・文化交流センター(仮称)の関係図」でございますが、国と県の機能分担につきましては、国が主として「展示及び文化財の保存・修復」などの博物館科学を担いまして、県が主として「情報化、教育普及及び交流」を担うことにいたしております。
 六ページをお願いいたします。開館までの整備スケジュールの概要を載せております。
 平成十七年度中の開館を目指しまして、ハード及びソフトの整備を進めてまいります。
 それでは、七ページをお願いします。常設展の展示実施設計でございます。1の「設計理念」でございますが、旧石器時代から近世末期までの日本文化の形成について、主としてアジア諸地域との交流によって築かれてきたという視点から展示を行います。また、展示資料の背景にある歴史、社会現象等について十分な理解ができる展示といたします。
 2の「展示テーマの構成」ですが、八ページの表を御覧ください。表の一番上でございますけれども、「I 遊動と定住」「II イネと鉄」「III 仏教と都城」「IV 交易圏の拡大」「V 東洋と西洋」という五つの大テーマを設定いたしまして、大テーマの基本的な内容を取り扱う「基本展示」、それに関連する事象に焦点を当てました「関連展示」で構成をいたしておりま す。
 五つの大テーマの下にゴシックで記載しております中テーマ、丸数字で記載しております小テーマなどを設けまして、それぞれのテーマを必要に応じて入れ替えることにいたしております。
 次に、全体平面図でございます。九ページをお願いいたします。
 展示面積は、基本と関連を合わせまして、約三千九百平米でございます。中央のプラザを取り囲むように五つの大テーマを配置することにいたしております。図の五つのテーマを記載している部分が基本展示室、その周囲にテーマごとの関連展示室を配置いたしております。
 次に、動線計画でございますが、ロビーから図の左側の導入路を通りまして、まず中央の「プラザ」に入ります。プラザの周囲に代表的なテーマで構成する中央ケースを配置いたしまして、短時間でも主要なテーマを観覧できるというような動線計画といたしております。
 最後に、「展示の特色」ですが、七ページにお戻り願います。展示は、技術的、歴史的にも優れた実物資料を中心に組み立てるということにいたしております。特に、歴史系の資料につきましては、数カ月単位での資料や展示テーマの入れ替えを行いまして、常に新鮮な展示を目指すことにいたしております。また、IT機器を活用した展示解説、それから、展示と関連したテーマを映像や音響で体感できる空間を設けることにいたしております。
 それでは、十ページをお願いいたします。「教育普及ゾーンの実施設計」でございます。
 1の「基本的な考え方」ですが、教育普及ゾーンは、館内の一階に来館者への情報提供や青少年の体験学習・ボランティア育成と活動の場ということで設置をするものでございます。学校等とも連携をいたしまして、楽しい、魅力のあるプログラムなどを充実していきたいというふうに考えております。
 2の「ゾーン内各部分の機能」でございますが、ワークショップ1では、文字とか印刷、地図と測量など、展示テーマに関連いたします多様なテーマを抽出してキット化いたします。来館者がキットを使用して、アジア交流史にかかるさまざまな技術等をみずから体験できるコーナーということにいたしております。
 それから、ワークショップ2では、音をテーマとしたプログラムを構築いたしまして、楽器の演奏であるとか、あるいは映像を通したアジア交流史の体験ができる、そういうコーナーでございます。
 それから、図書・情報コーナーは、アジア交流史に関わるビジュアルな書籍の閲覧ですとか、さまざまなデジタル情報を高解像度の情報端末で見ることができる、そういうコーナーでございます。
 なお、十一ページにワークショップ1、2、それから図書・情報コーナーの配置図を付けさせていただいております。
 それでは、十二ページをお願いいたします。国の平成十五年度当初予算でございますが、十五年度につきましては、建設工事費など四十億五千万円余が措置されております。
 十三ページをお願いいたします。福岡県の平成十五年度当初予算でございます。九州国立博物館設置対策費などとして、建物整備等の「アジア学術・文化交流センター(仮称)整備」など、総額で四十一億八千万円余を計上いたしております。なお、一番下ですが、平成十六年度の債務負担行為といたしまして、十九億六千六百万円余を計上いたしております。
 十四ページをお願いいたします。平成十五年度の事業計画でございます。まず、(1)の建物建設工事ですが、平成十四年三月に着工いたしまして、本年度末の竣工を目指して工事を進めております。七月末の進捗率は四七%ということになっております。
 次に、(2)の「展示等」でございますが、展示工事、それから、教育普及ゾーン工事を実施をすることにいたしております。
 次に、(3)の「情報」「教育普及・生涯学習」、「交流」等の諸機能の検討でございますが、国も協議の上、それぞれの機能につきまして実施、または検討を行ってまいります。
 十五ページをお願いいたします。(4)の「周辺整備事業」でございます。十八ページには、最後のページですけれども、全体の平面図を付けておりますので、後で御覧いただきたいと思います。
 まず、天満宮側のアクセスでございますが、これは太宰府天満宮側と博物館との間に歩行者専用のトンネルを整備するものでございまして、トンネルの工事、それから建築・設備工事を実施するものでございます。
 次に、南側アクセスでございますが、九州歴史資料館東側の県道から博物館への敷地内道路を整備するものでございます。
 また、外構工事につきましては、本体建物周辺のレストハウス、トイレ、遊歩道などの工事を実施するものでございます。
 それから、次に(6)の「啓発・広報事業」についてでございますが、九州国立博物館(仮称)国際シンポジウムにつきましては、今年度も引き続き実施をいたしまして、開館に向けた機運の醸成を図りたいというふうに考えております。
 次に、イの「竣工記念イベント」でございますが、建物本体が十五年度末に竣工することから、この機会をとらえまして、広く県民等にアピールするために記念イベントを開催するものでございます。
 十六ページをお願いいたします。(7)の「陳情活動」についてでございますが、今年度も魅力ある国立博物館づくりに向けた展示資料及び財源の確保などにつきまして、国等、関係機関への要望を行うということにいたしております。
 次に、(8)の「関係団体、地元市町等との連携」でございますが、今後とも誘致推進本部の財団等の関係団体、太宰府市を初めとする地元市町と連携をとりながら、事業を推進してまいりたいというふうに考えております。
 次に、(9)の「体制整備」でございますが、独立行政法人国立博物館及び本県におきまして、それぞれ今年度職員を増員いたしております。
 それから、十七ページをお願いいたします。〔参考〕といたしまして、財団法人九州国立博物館設置促進財団の事業について記載をいたしております。財団のメインの活動となります募金活動でございますが、十五年六月末現在で、建設募金につきましては二十五億円の目標額に対しまして十八億五千万円、運営支援募金につきましては二十一億九千万円の募金をいただいております。今後とも、県といたしましても一層の協力をしてまいりたいというふうに考えております。説明は以上でございます。

たかはし雅成委員

 この名前は仮称なんでしょうけれども、「九州」という名前が付いているわけですね。やっぱり福岡だけじゃなくて、他県との連携といいますか、非常に大事だと思うんですけれども、その辺がどうなっているのかという点を教えてください。

平木国立博物館対策室長

 この博物館は九州各県が一体となって誘致活動を展開してきて、設置をされることになったという博物館でございますので、当初から九州各県の博物館の関係者、それから教育委員会の関係者が、いろんな形でこの博物館に対する支援、協力を行うということで「支援協議会」というものを組織をいたしまして、毎年会合をやってきております。
 今後ですけれども、国とも協議をいたしまして、どういうことがやれるのかということを検討していこうと、そういう話を今年の支援協議会ではやっております。

たかはし雅成委員

 展示内容を見ると、ほとんど人類史から始まっているみたいですけれども、例えば熊本なんかだったら御船町で恐竜の化石がたくさん出ていますし、そういういろんな形で各県と連携することによって展示内容も幅広く、もっと深いものになるんじゃないかと私はちょっと思ったものですから、ぜひ今後、展示内容も含めてしっかりしていただけるように、よろしくお願いいたします。